治療内容や実際の治療の様子などを紹介
ORTHO
歯並びや嚙み合わせの悪さによりどのような問題が起きるのか、矯正歯科治療ではどういった治療ができるのかなどを簡潔にご説明いたします。また、治療の進め方や歯並びの種類と特徴、実際の治療の様子なども、イラストや写真を交えつつわかりやすくご紹介していきます。矯正歯科治療に対する漠然とした疑問や不安を解決し、治療を行うか否かを検討する際等に活用していただけます。
1. 歯ならびが悪いと、何が起こるのか
・虫歯や歯周病の原因 ・顎の歪みや関節障害 ・咀嚼不足による胃腸障害 ・発音障害 ・コンプレックスを抱く
2. なぜ咬み合わせが悪いといけないのか
・顎関節症になる可能性がある ・頭痛、腰痛、肩こりの原因になる
非抜歯による矯正「MEAW法」について
当クリニックでは一般的なマルチブラケットを使用する治療の他、歯を抜かない矯正治療法「MEAW法」も採用しております。患者様の症状にもよりますが、大人の矯正でも歯を抜かずに治療できます。ただし、すべての方に有効であるとは限りませんので、まずはお気軽にご相談ください。
MEAW法とは
Multiloop Edgewise Arch Wire(マルチループアーチワイヤー)の略で、複雑に曲げられた特殊なワイヤーを使用します。歯ならびの乱れに沿ってワイヤーを曲げ、小さなループを作ることでそれぞれの歯を自由に移動させることができます。
MEAW法を使った治療期間は半年から1年半、長くても2年程度です(一般的な矯正期間は2~3年程度)。コルチコトミー法(皮質骨切除術)やインプラント矯正などを組み合わせることによっても、治療期間を半年ほどにまで短縮できます。
歯並びの種類と特徴
上顎前突(出っ歯)の方へ
出っ歯には二種類のパターンがあります。
一つは上あごの前歯が傾斜して出ているパターンと、もう一つは下あごが小さく上の前歯とのずれが生じているパターンです。この二種類の上顎前突(出っ歯)を矯正治療するためには治療を始める時期(年齢)よって方法が異なってきます。
つまり、成長期からの治療では、顎の成長を利用しながら出っ歯を治します。小学生から上顎前突(出っ歯)の治療を行うことにより、非抜歯(永久歯を抜かない)の矯正治療が可能になります。
大人の矯正治療でも、健康な永久歯を抜かずに矯正治療をすることができる場合があります。この際には、噛み合わせに影響のない親知らずを抜く治療になります。
まず、お口の中を調べることにより、治療方法を提案することができます。お気軽にお問い合わせください。
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年齢別の矯正治療
歯の矯正治療について
矯正治療は、歯並びを整える治療ですが、その目的は単に見た目をきれいにすることだけではありません。
歯並びが悪くなると噛み合わせが悪くなり肩こりや顎関節症を引き起こしてしまうことがありますし、きちんと咀嚼できないことで胃腸にも負担がかかります。歯磨きがしにくいため、将来的に虫歯や歯周病で歯を失ってしまうリスクも高まります。さらに、特にお子さんの場合はお顔や脳の発達にも関係してきます。
矯正治療を受けることでこれら多くの問題が改善され、さらに自分に自信が持てるようになれば、表情まで明るくなっていくことも珍しくありません。
歯並びのことが少しでも気になる方は、お気軽にご相談ください
ブラケットによる仕上げの矯正治療
この時期になると顎は既に発育が完了していますので、直接歯に装置を付け、ワイヤーで引っ張ることで歯並びを変えていきます。新陳代謝が良く治療期間は短くて済みますが、小学生までに小児矯正(第一期矯正治療)を受けていた方は、さらに短期間でブラケット治療を終えられます。
歯並びに対する意識の変化
日本では、以前は少しくらい歯並びが悪くてもナチュラルな方がいいと言われていましたが、今では歯並び対する高い意識を持つ方が増えてきています。さらに海外では歯並びが悪いと就職で困るようなこともありますので、将来、海外で活躍する可能性がある場合は、早めに歯の矯正治療をしておくことをお勧めします。
進化した見えない大人の矯正治療
発音に影響の少ない表からの矯正治療でもホワイトワイヤーを用いて目立ちにくい透明な装置を使った治療を行っていますので、安心して大人の方でも治療を受けて頂く事ができます。
大人になると、様々な立場で幅広い人と接するようになります。歯並びは口元やお顔全体の印象を大きく左右するものです。
目立たない矯正方法もございますので、自分に合ったやり方で、きれいな歯並びを手に入れて頂ければと思います。
もちろん、当クリニックでは患者さま一人ひとりに合った治療方法を提案させて頂きますので、まずはお気軽にご相談ください。
矯正治療の痛みについて
矯正歯科治療って痛いと思っておられる方は多いと思います。しかし、すべての矯正歯科治療が痛いわけではありません。
矯正歯科治療には、①あごの骨や歯列の成長を促すしたりする治療と、②個々の歯を動かす治療があります。
各治療で使用する装置について
矯正歯科治療の痛みが発生するメカニズム
大人からの矯正治療で永久歯を動かす際に痛みがあるのは、歯と歯を支える骨の間に歯根膜という膜があり、この歯根膜に炎症が起こることによって痛みが生じます。このようなメカニズムで痛みが生ずることから、使用するワイヤーの改良や動かし方の工夫によって、以前よりも痛みが少なく矯正歯科治療が可能となっています。
この歯の痛みは多くは歯を動かし始めて1~7日間生ずるもので、それ以降はほぼ痛みがなく、食事の際に硬い食品などが少し噛みにくい程度、治療当初から痛みのない方もいらっしゃいました。歯の動き始めに痛みが出ますが、動く方向が一定になってくると痛みがなくなり、治療を進めて行っても痛みがないため、「本当に動いているの?」と聞かれる患者さんもいらっしゃいます。中には痛みがあった方が、歯が動いていることが実感できて良いとおっしゃる患者さんもいらっしゃるほどです。
子供の矯正治療は痛みは殆どありません。子供の矯正治療では顎のズレを誘導して治したり顎を拡げたりする治療が主な治療になります。歯を動かす矯正治療と違い炎症は起きないので痛みはありません。ときには矯正装置と歯茎があたって痛くなりますがすぐに調整することができます。
矯正治療の時期
子供の矯正治療は、顎の成長期や永久歯に生え変わる時期の6歳から10歳にかけて矯正治療をスタートするのが適切といわれています。
完全に永久歯になってしまってからでは、歯を整えるために必要なスペースを作るため、抜歯や手術が必要になることもあります。 乳歯がある段階であれば矯正器具によってスペースを作ることもできるので、永久歯を抜歯せず矯正治療をすることができます。なるべく子供の頃に矯正を始めるようにしましょう。
また、この時期であれば顎の成長を促すことや逆に抑制することもできます。舌のクセを治すマウスピースや顎の成長を補正する装置を使用して、永久歯が正しく生えるためのスペースを確保することが可能です。