矯正治療に抜歯が必要か?
2023/12/11
矯正治療をすると決心して病院に行ったら歯を抜く話をされた!っなんて経験ありませんか?
たしかに、矯正治療は歯を動かすために永久歯を抜く場合があります。歯を抜く場所は様々ですが、代表的な歯は小臼歯という犬歯の後ろの歯です。健康な永久歯を4本と親知らずをいれると最大8本の永久歯を抜くことになります。では、どのような時に永久歯を抜くのでしょうか?
1)顎が小さかったり歯が大きかったり
顎と歯の大きさが合わないときには健康な永久歯でも抜く場合があります。乱ぐい歯、叢生、八重歯、デコボコなどです。
2)上下の顎が前後的にズレている
いわゆる嚙み合わせのズレです。上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)などです。
3)垂直的に咬みあわない
前歯で物が咬めない、奥歯で咬むと痛い(咬合性外傷)といった咬み合わせです。開咬(オープンバイト)と言います。
4)口元が出ている(くちぼこ)
卵型のお顔、顎無しなど口元が気になる方
このような症状の場合には永久歯を抜いて治療をすることが多くなります。いわゆる大人の矯正治療の時期です。成人の矯正治療では体の成長が終了しているため限られた条件の中で歯を動かすことになります。顎の大きさは変わらないので歯を間引きする考えになってしまいます。
そこで、顎の成長期(骨が柔らかい内に)に1~4)の条件を改善しておけば話は変わります。
永久歯が出そろうの年齢は12歳前後です。親知らずは20歳前後で出始めます。この永久歯が出る前の成長期に顎の土台作りをしておくことによって1~4)の歯を抜く原因と改善することができます。成長期である小学生や中学生の時期は顎の成長期であるため乳歯を動かすようなワイヤー治療をするのではなく顎の土台つくりをしておくとよいと思います。
咬み合わせや歯並びの治療をするためには12歳臼歯が出てからです。その前に土台作りをしておきましょう
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