小児矯正【受け口編1】もしかして、うちの子”しゃくれ”?

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前回までのコラムでは、子供の出っ歯や当院の治療法について解説させていただきました。今回、および次回のコラムでは、子供の受け口について解説していきます。

日本人は出っ歯が多いというイメージがあるようですが、受け口の割合も少なくはなく、100人いれば5~6人は受け口になるというデータもあります。受け口は、顔全体の印象を変えてしまうため、年頃になるとコンプレックスになってしまうことが多々あります。
「うちの子、受け口かも・・・」という親御様は、まず受け口の基礎知識から押さえていきましょう。

受け口ってどんな状態のこと?

受け口とは、下顎が前方に出ていて、上の前歯よりも下の前歯が前方にある状態のことです。
「反対咬合」や「下顎前突」とも言われますが、「しゃくれ」と表現したほうが分かりやすいかもしれません。

受け口ってどんなタイプがあるの?

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基本的に、下顎の過成長のために下顎が前に出ているのが受け口ですが、上顎の成長が悪く、上顎が引っ込んでいるために下顎が出ているように見える状態も受け口にあたります。これらはあごの骨の問題から起こる受け口ですが、この他にも、歯が生える位置や歯の傾きが問題になって受け口になるケースもあります。

ちなみに、小学校低学年の受け口は、上顎の成長が悪いために起こる傾向が顕著です。

どうして受け口になるの?

第一に、遺伝が挙げられます。両親や近親者に受け口の方がいる場合、お子様に遺伝する可能性があります。
その他の要因として、クセなどが影響することもあります。たとえば、上唇の力が強く、上の前歯を後ろに押してしまっている場合や、舌で下の前歯を押すクセ、指しゃぶりのクセなどは、受け口を引き起こすリスクがあります。

受け口はどんなリスクがあるの?

受け口は、口元が不自然な印象になってしまうのが大きな問題ですが、その他にも様々なデメリットがあります。

  • 発音しにくい言葉が出てくることがある
  • うまく噛めないため、消化不良を起こしやすい
  • 顔が曲がるなど、顔貌のバランスが悪くなることがある
  • しゃくれた口元がコンプレックスになることがある
  • あごの痛みや顎関節症を引き起こすことがある

受け口って、いつどんな治療を受ければいいの?

子供の受け口の矯正は、原因や症例によって治療法や治療時期が変わってきます。
治療方針もドクターによって変わってきますが、当院では、お子様のあごの骨の成長をコントロールする非抜歯の治療を基本としており、特に上顎の成長を促す必要がある場合は、7~9歳頃に治療をはじめるのが最適だと考えています。

上顎と下顎は成長時期が違う!?

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子供の受け口の治療では、不足している上顎の成長を促す必要があるケースが多くあります。ここでポイントになるのが、上顎の成長は下顎の成長より早く止まるということです。小学校高学年~中学生になってしまうと、もう上顎の成長誘導は期待できません。

もちろん、あごの骨の成長が止まってからでも受け口を治すことはできますが、治療の開始が遅れると抜歯の可能性が高くなります。
また、伸びてしまった下顎を縮めることは無理なので、場合によっては下顎の骨を切除する手術が必要になることもあります。

当院の治療方法については次回ご説明しますが、早めに診断を受け、最適なタイミングで治療を開始できれば、お子様に大きな負担を強いることなく受け口を改善できます。
「あのとき、ちゃんと治療を受けさせておけば・・・」とならないよう、お早めにご相談ください。

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